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タクシー運転手〜約束は海を越えて〜

『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』映画のあらすじ

幼い娘を持つタクシー運転手・マンソプは「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられ、ドイツ人記者・ピーターを乗せて光州を目指す。しかしその頃、光州では激しい民主化デモが発生し、軍が民衆を制圧する危険地帯となっていた。
参照:U-NEXT

制作(公開年) 2017年
上映時間 137分
監督 チャン・フン
主演・キャスト キム・マンソプ:ソン・ガンホ

ユルゲン・ヒンツペーター(ピーター):トーマス・クレッチマン

ファン・テスル:ユ・ヘジン

ク・ジェシク:リュ・ジュンヨル

主演キャスト「ソン・ガンホ」映画一覧

  • 『南極日誌』(2005)
  • 『JSA』(2000)
  • 『弁護人』(2013)
  • 『グエムル 漢江の怪物』(2006)
  • 『パラサイト 半地下の家族』(2019)

『タクシー運転手〜約束は海を超えて〜』でドイツ人記者を光州まで送るタクシー運転手、マンソプを演じたのは、1967年1月17日生まれのソン・ガンホです。

ソン・ガンホは、高校を卒業して芸能科の大学に進学するものの、中退をして兵役に行きます。兵役から戻ってから舞台俳優として活動を始め、映画やドラマの出演機会を獲得していきます。『JSA』(2000)で初めて主演男優賞を受賞してからは、世界的に俳優として高い評価を得て、現在では世界的映画監督、ポン・ジュノ監督の作品に多数出演しています。『スノーピアサー』で初めて英語圏の作品に出演したほか、日本でも『渇き』『弁護人』『密偵』に出演しました。

映画『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』に併せて観たい映画一覧

  • 『南山の部長たち』
  • 『野球少女』
  • 『悪人伝』
  • 『幼い依頼人』
  • 『トガニ 幼き瞳の告発』

『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』のように実話ベースで作られた韓国映画を5本紹介します。国籍問わず、映画では実話の事件をベースに製作される作品が多数あります。映画を通して、事件について理解を深めたり、歴史を振り返って、知識や価値観を広げることができます。観賞後にドッと疲れが襲うこともありますが、それでも心に残る作品に出会えるでしょう。

『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』映画を見た感想

タクシー運転手〜約束は海を越えて〜

出典元:(C)2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.

韓国の歴史上、最大の悲劇と呼ばれる光州事件を描いた作品

『タクシー運転手〜約束は海を越えて』は、1980年5月、まだ比較的最近の出来事でありながら韓国の歴史史上最大の悲劇として語り継がれている光州事件を描いています。1989年、パク・チョンヒ元大統領が暗殺されてから、韓国国内では非常戒厳令と粛軍クーデターなどが相次いで起きていて、庶民の日常は混沌としていました。そんな中、韓国西部に位置する光州では、民主化を求める人たちが20万人集結し、デモを開始。デモ隊に対して、韓国警察は派手に発砲し、多数の死傷者を出した歴史があります。

・政治への無関心と無知は罪?

印象的なキャラクターとして挙げるのであれば、やはり主人公のマンソプでしょう。光州事件では、20万人の人々がデモに参加したとのことで、当時、韓国で暮らしている人ならみんながこの話題に関心があると思ってしまいます。しかし、本作の主人公・マンソプは、幼い娘を男で一人で育てているものの政治や社会情勢には無関心。呑気に歌を歌ったり、家賃を滞納して借金まみれになっていました。

そんな中、光州で起きていることを報道しようと自分を連れて行ってくれる人を探しているドイツ人記者に、大金がもらえるからという理由で運転手を立候補します。大金目当てで請け負ったタクシー運転手の仕事でしたが、光州に近づくにつれて、マンソプは、街の雰囲気が変わり、メディアでは報道されていない事実を知ることに。

今まで目の前のちょっとした笑いだけを楽しみに生きていたお気楽マンソプが現実を知って変わっていく様子が興味深かったです。日本でも様々な社会問題が交錯していて、多くの人たちが声を上げて争います。そんな人たちを冷ややかな目で見ていたり、興味を持たずに過ごしている人も多いでしょう。

本作を見ていると、今社会が抱えている問題に関心を持つことは、今を生きる子供達のためであることに気付かされます。また、メディアで語られていることが全てではなく、事実は時に隠されていることもあるという点からは、メディアリテラシーの重要性を痛感するでしょう。

・ポップとシリアスの塩梅が良い

悲劇をテーマに描いているものの、マンソプのお気楽な性格や、マンソプとドイツ人記者が出会う人たちは、陽気でクスッと笑える掛け合いを見せてくれます。思わず、これから悲劇が起こることを忘れてしまいそうになりますが、物語が展開されていくにつれて、徐々に街の雰囲気が荒れはじめ、視聴者はマンソプと同じように不安な気持ちになっていくでしょう。

お金のためにタクシー運転手を名乗り出たマンソプは、無事にドイツ人記者を光州まで送り届けることができるのでしょうか。また、マンソプはデモ隊と警察官の衝突から無事に生き延びて娘の元に変えることができるのでしょうか。

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